食品商社SYOKUSANが開発した米粉ブランド立ち上げにおいて、
コンセプトメイキング、ネーミング、ステートメント開発を担当しました。
米粉というものは米を細かく砕いて作るため、
質が悪いものや、出どころの確かじゃないものを
混ぜてごまかせてしまうそうです。
一方、SYOKUSANは北海道の契約農家が育てた
品質が確かな米のみを使用。
自らが徹底的に管理できるよう自社工場で精米・製粉を行い、
オリジナルの米粉を作り上げました。
そこで開発したブランドスローガンは、
「米粉に、正しさを。」
この商品によって何を成し遂げたいのかという意思を、
ステートメントに込めています。
ネーミングは「米粉」という言葉を数字に置き換えて
「五〇五(ゴーマルゴ)」
としました。
米粉が活きるグルテンフリーのニーズは海外で高く、
この米粉はいずれ海外へ打って出ることを見据えています。
よって、言語を超えた普遍性と絶対性があり、
ブランドスローガンの「正しさ」を象徴する意味で、
数字を使ったネーミングが良いのではと判断しました。
また、この米粉を使ったパンも開発されています。
通常米粉100%のパンはボソボソして、まったく美味しくありません。
それでも市場に米粉100%のパンは少なく、
小麦粉アレルギーの人はそれを選ばざるを得ない状況でした。
対して、五〇五のパンは独自製法によって香ばしくもっちりとした食感を実現。
パンとしての普通に美味しい仕上がりなので、競合優位性を踏まえ、
「米粉だけで、ちゃんとおいしい。」
という販促用コピーを書きました。
Client:SYOKUSAN
Agency
Producer:中谷亜樹子
Art director:森川瞬
Designer:森川瞬
Copywriter:東井崇