北海道社会福祉事業団が運営する「だて地域生活支援センター」内の建物について、ネーミングを担当しました。

そこは障がい者が自立して生活できるよう訓練したり共同生活を送ったりする場。また誰もが利用できるスペースやカフェも敷地内に併設されます。そこで「障がい者も健常者も、年齢も性別も超えて、誰もが等しくいられる場所」と捉えて、すべての人に平等に存在するものの象徴として自然をモチーフとしたネーミングにしました。

では、どんな自然をネーミングとするのか。同センターが設立される伊達市は人口34,000人に対して600人を超える知的障がい者が暮らしています。健常者と同じようにまちの中で暮らす「ノーマライゼーション」が実践されている街。よってこの施設は伊達市の理想が詰まった場所と解釈して、伊達市を象徴する自然要素から各建物の名称を付けました。具体的には「Yama(やま)」「Asahi(あさひ)」「Sora(そら)」「Umi(うみ)」。平たく覚えやすい名称を付けています。

ロゴマークは各建物に名付けられた自然がひとつになることで、同センター全体のシンボルになるようデザインされています。

 

 

 

 

Art director:野村ソウ
Designer:野村ソウ
Copywriter:東井崇