北見市を本拠地とする桑原グループの
CI(Corporate Identity)刷新プロジェクトに、
コピーライター/クリエイティブディレクターとして
関わらせていただきました。

桑原電工、桑原冷熱、桑原電装の
3社からなる桑原グループ。
2020年に3代目社長に就任した
桑原賢史朗さんから、
CI刷新について相談を受けました。
社長曰く桑原グループは
「ガラパゴス的な進化」を遂げた企業とのこと。
周囲からの要請や期待に応えるうちに、
さまざまな領域で事業を展開。
その技術力は、
日本を代表するメーカーなどからも
高く評価されています。

課題のひとつは3社間の交流でした。
いわゆるシナジーを発揮できる余地が
まだまだあるはずという話を受け、
そこを念頭に置きながら、
企業スローガン開発に着手しました。

社長や従業員の方への
インタビューを重ねていくうちに
浮かび上がってきたのは、
実直すぎるほど実直な社風。
自分たちだけが良ければいい、
なんてのはもってのほか。
もともと存在していた社是
「真実一路、組織で共栄」が
会社のDNAとして
色濃く残っていることを感じました。

そこで書いたスローガンは
「信じられる人になる。」
です。
相手を信じること、
また相手から信じてもらえること、
子どもでもわかるような
非常にシンプルなことですが、
そこさえ守ることができれば、
各社は同じ方向を向いて力を
より発揮できるのでは、と考えました。

 

 

スローガン開発の後に着手したロゴ開発。
様々な角度から検討を進めましたが、
創業者が考案した従来のロゴの要素を
残しながらも、
これから先の時の流れにも耐えうるような、
普遍性のあるマークとしました。

 

名刺や封筒、クレドカードなどツールへの展開だけでなく、
企業WEBサイトも全面的に刷新。
その企画・構成も担当しています。

 

WEBサイト内では、
社長が元テレビ局のディレクターだった
経歴を生かしてもらって、
社長自ら社員を紹介する動画コンテンツも設置しました。
その制作過程を通して、
社長と社員との距離を縮めてもらう狙いもあります。

 

75周年を迎えた2021年6月1日には、
北海道新聞に15段広告を掲載。

 

またあまり例のないことですが、
掲載に至らなかった別案も
紹介したいという意向を受けて、
WEBサイト内NEWSに原稿掲載しています。
社長がこれまで社員に言えなかった想いを
長文のコピーで表現した企画です。

 

 

Client:桑原グループ(桑原電工、桑原冷熱、桑原電装)
Production:TRACKS & STORES
Art director:西尾 望
Designer:西尾 望、髙田 裕貴、廣田 紬
Photographer:古瀬 桂
Web engineer:VIADUCT
Videographer:桑原 賢史朗
Creative director:東井 崇
Planner:東井 崇
Copywriter:東井