型枠大工工事を手がける函館の月永組。
今回新たに住宅事業を立ち上げることになり、
そのブランドコンセプトの開発から、
クリエイティブディレクター・コピーライターとして
関わらせていただきました。
コンクリート建築に欠かせない型枠大工。
その職人集団である月永組は、
大手ゼネコンからの信頼も厚く、
道内外の著名建築物の建設に多数携わっています。
これまでBtoB領域で事業展開していましたが、
BtoC領域の住宅事業を始めることにしたのは、
単に売り上げが目的ではありませんでした。
戸建住宅という未知の領域に挑むことによって、
職員の技術を高めることが狙いのひとつ。
また、リクルーティングへの波及効果も
想定されていました。
型枠大工としての強みを最大限活かすため、
提供するのはRC造住宅(鉄筋コンクリート造住宅)。
そのコンセプトとネーミング開発から
プロジェクトをスタートさせました。
RC造住宅は高級感がある反面、
威圧的で無機質な印象を与えるのでは、と考えました。
そこで、先行企業とは異なるポジションを取るべく、
設定したコンセプトが
「自然と共鳴するRC住宅」です。
自然豊かな環境に建てることを前提に
商品設計がなされていたため、
自然と人工物が互いの良さを引き立てあうような
ブランドとなることを掲げました。
つまり、コンクリートの硬い印象を、
柔らかな印象にスイッチさせようという狙いです。
ブランド名は、
月永組の象徴である「月」と太陽である「陽」、
また月日を重ねていく、という意味合いも込めて
「ツキトヒ」と命名。
二つの円と一本のラインによって構成されたロゴマークは、
月と太陽の存在だけでなく、
「1/1」や「4/1」のような日付記号も表現しています。
家が自然と共鳴する象徴として、
WEBサイトのメインビジュアルを作成しています。
一日を通して、陽の光によって変化する
空間の表情を定点撮影で切り取りました。
(画像をクリックするとWEBサイトへジャンプします)
Client:月永組
Production:AMAYADORI、GAZE fotographica、Gear8
Art director:佐藤健一
Designer:佐藤健一
Designer(Logo):新林七也
Photographer:古瀬桂
Web director:水野晶仁
Creative director:東井崇
Copywriter:東井崇