脇坂工務店の自社事業、
レンタルガレージのブランド立ち上げを
お手伝いしました。
コンセプト開発、ネーミング、
ロゴ・サインデザインの
クリエイティブディレクションを担当しています。

複数台の車やキャンピングカー、バイク、
趣味の道具などを所有している方が、
自宅以外で適切に保管できる場所を探している。
そんな市場状況を受けて企画された商品です。

ニーズはあるものの、きちんと構造計算された上で
建設された倉庫が希少という状況でもありました。
建築のプロ、脇坂工務店が手掛けるものですので、
当然のことながら建物としての品質は申し分なく、
大手企業も安心して借りられるものとなっています。

性能・機能面においてニーズを
十分に満たしているものの、
札幌市近郊に競合が増えていく可能性も高い。
よって、独自のイメージを打ち出したい、
というのがクライアントからのオーダーでした。

まずコンセプト開発から着手したのですが、
商品特性上、セキュリティの観点から、
あまり悪目立ちすることは望ましくありません。
とはいえ、
ブランドのイメージを形成していくために、
他とは異なる顔つきや存在感を放つ必要があります。

そこでコンセプトを「静かな強さ」と設定。
控えめで上質な印象がありつつも、
安心感をもたらすイメージが
構築できればいいと考えました。

コンセプトに基づき、
ネーミングは多くを語らない
記号的・暗号的なものを選択。
空間を意味する「間」から
「ma マ」と命名しました。
あわせて、通常のレンタルガレージとは
異なるイメージを強めるために、
「セカンドスペース」
というカテゴリー名称も付けています。

ロゴマークのモチーフとしたのは、
空間を意味する_(アンダーバー)。
またロゴタイプは、
ガレージの商品特性を表現するべく、
カタカナの「マ」の一部を
隠したデザインとなっています。
各ガレージに記載されたアルファベットも
同一の手法でデザインされています。

ガレージの壁面に設置したサインは、
広い面積を活かして、
ロゴよりも長いアンダーバーとし、
ライトを仕込んだサインとしています。

 

 

 

Client:脇坂工務店
ProductionSTUDIO WONDER
Art director:野村ソウ
Designer:野村ソウ、杉原茉侑
Sign Builder:ナカ工房
Creative director:東井崇
Copywriter:東井崇